2017年04月14日

新年度はストレスが半端じゃない!

新しい学年、新しいクラス、新しい先生。

新しい学校、新しい職場・・・

本人が望んだ、それどころか待ちに待った新年度であったとしても、知らず知らず、環境の変化がストレスになっているものです。

教師を16年ほどしていましたが、毎年ゴールデンウィークには疲れ果てて寝込んでいました。

学校に慣れているはずの教師でも、です。まあ、ADD傾向が強く、ストレス耐性が低いのも今ならわかりますけれど。

当時は「なんで?生徒ならわかるけれど、同じ職場(私学なので)でこれだけ続けている仕事なのに」と我ながら不思議でした。

脳内伝達物質は、ストレス耐性とも大きく関連すると思っています。

いつも書いていますが、認知症になると、ちょっとでもストレスを感じる可能性のある事から全力で逃げようとします。

「認知症の親がデイサービスに行ってくれない」「病院に行ってくれない」というのは介護者にとっての深刻な悩みですが、本人にとっては新しい環境に出かけることは、自分の調子の悪い脳の状態に致命的なダメージを与えるかもしれないと無意識であっても感じているのかもしれません。

だから、環境が大きく変わる(たとえクラス替えがなく、担任も変わらなくとも、学校の中での位置づけが変わります。時間割も、教室も)新学期は、普段の数倍、彼らは疲れ果てています。

親である私たちもやはり新年度で、部署が変わったり、上司や部下が変わったり、仕事の体制が変わったりしていて疲れています。

子どもたちの疲れているという表情や訴えに気付いても「そんな、学年が上がったくらいで、なによ」と口には出さずとも思ってしまいがちです。

「大げさな」って感じですよね。「学校くらいで。仕事じゃないんだから」私がそんな親でした。

でも、これを放置すると、夏休み辺りまでは何とか本人が頑張ったとしても、夏休み明けか秋口にはエネルギー切れを起こすことがあります。

まずは、「たとえ本人が自覚していなくても、精神的にも肉体的にも大人が思っている数倍は大変な時期なのだ」と親が知っておくことです。

子どもたちの社会は低学年であっても非常に複雑でシビアです。

この時期にクラスでの勢力図のようなものができてしまい、ここで自分がどのような存在でいるのかが1年間の学校での「過ごしやすさ」を左右します。

周囲が全く見えていなかったり、絶対的なキャラで、それが周囲に好意的に受け入れられていれば別ですが、そうでない場合は連休前辺りまでは本当に大変な時期だと思います。

中学高校ではこの時期によくケンカが起こります。

まずは、今日、お子さんが帰ってこられたら、明るく「おかえり!」といって、ゆるされるなら(笑)肩でも揉んであげるのはいかがでしょう。(スキンシップはストレス解消になります。お互いの)

「新学期の頃って、お母さんむっちゃ疲れてたの思い出したわ〜。〇〇はどう?」なんていうのもいいかもしれませんね。

弱みや辛さは言葉にして吐き出してしまう。

ためこむのはよくないです。便秘もですけどね。

のび太もyouも、ちょっとまた頑張りすぎてるかな。

二人とも彼らの持っているストレス耐性や処理能力の「ほんの少しだけ上」が理想なのですが、張り切って活動しすぎています。

もう大学3回生と1回生の二人ですが、発達年齢的には中高生ですから、まだまだ目が離せません。

ちょこちょこポカをやらかしてるのも(買った教科書を忘れてきたり、眼鏡をなくしたり)その表れかもしれませんね。

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posted by みずき at 12:52| Comment(0) | 支援方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月11日

あるADDっ子の高校生活 良かったことA

あるADDっ子の高校生活 良かったこと@の続きです

A似たようなタイプの生徒が一定数(中学時代より多く)いること

あくまでものび太、姪っ子の行った高校(それぞれ別の農業系の学科を持つ公立高校)でのことです。

Aタイプとしては、前向きな気持ちで農業系の高校を選ぶ、中学時の成績が優秀な生徒。

人数はまちまちですが、大学の指定校推薦枠で国立大や私大の農学部(レベルは割と高めです)もあったりします。国立大の中には、将来農業系の科目を教えられる「技術家庭科」の教員養成系もあったりします。

それぞれの人数や条件は、高校見学時に確認されておいてもいいかもしれません。あまりにもここにばかり期待しすぎると、人数枠に漏れた場合がっくりきます。

のび太の高校では中学校からほぼオール5近くできた生徒さんで、農業系のクラブにも入り、研究や発表をしっかりして実績を積んで、国公立の指定校推薦で進学した生徒さんが何人かいました。普通科クラスよりも数の上では上位大学への進学は多く、高校にとっては看板のようになっていた面もあります。

指定校推薦は評定値が大きい判断材料ですから、これがしっかりとれる生徒さんは強いですね。

多数派の農業系の生徒は大きく3タイプに分かれます。

Bタイプは、何らかの理由で中学生時代に評定値がとれず、農業系を勧められ、そちら方面にある程度興味を感じて進学してきた生徒。もしくは成績はそこそこあるが、農業系に興味があり、自分で選んで進学してきた生徒。

姪っ子やのび太はこのタイプですね。(前者の方ですが)先ほどの「評定値が非常に高く、普通科でもかなりのところに行ける状況なのにあえて選ぶ生徒」と違い、当初から「指定校推薦枠狙い」などの明確なモチベーションはありませんが、この方面の勉強なら何とかやれそうだと高校に入ってから前向きになれる場合が多いです。

何らかの理由、の多くは、他のお母さん方のお話を聞いても「悪気なく提出物を出さなかった」という子が多かったです。

雰囲気が非常に似通っています。男女ともおっとりしていて、真面目。外見をあまり気にせず、入学式の時には寝癖のついている男子が多くて、思わず笑ってしまいました。のび太ももちろんその一人です。

姪っ子もおしゃれには関心がありません。ただ、服装に対するあるこだわりはあるようです。色は黒でシンプル、など。

ただ、農業系の場合、学校にもよりますが、将来ブライダル関連などのフラワーアレンジの仕事やお花屋さんを目指していたり、お料理、製菓方面を考えている生徒もいますし、卒業後専門学校に進んだり、ホテルやお花屋さんに就職する子もいます。その子たちは活発で、友達も多く、クラブなどにも入っていわゆる「高校生活」をエンジョイしています。おしゃれに関心のある女子も多いようです。

Cタイプは、評定値が同じく低く、農業系を勧められ、仕方がないなと一応は納得して入学し、勉強以外のクラブ活動や友人関係に力を入れて高校生活のモチベーションを高める生徒。

この子たちは勉強にやる気を見いだせないし、農業系の科目にも興味を持てないのですが、割り切って自分の力を入れる分野でそれなりに楽しく過ごしています。高校の中に見出せない場合は、SNSやゲームなどの趣味だったり、バイトだったり、自分で居場所を見つけて勉強もそこそこします。

興味のある分野や一緒に頑張れる友人が見つかったり、クラブ活動での推薦をもらえたり、もらえなくてもその後も続けたいクラブなどで行きたい大学が見つかれば、急激に成績が伸びることもあります。

Dタイプは、評定値が低く「ここしか入れない」と言われ、しぶしぶ入学してきた生徒。
中学からやってきた勉強にも相変わらず興味が持てず、農業系の授業はもっと面倒でかったるい。
割と早い時期から学校に出てこなくなります。
夏休みに入る前後に退学してしまうケースも耳にします。
どこかの時点で少しでも農業や植物分野に興味がもてたり、将来に結び付けられるきっかけがあったり、面倒見のいい友人がいたり、クラブなどでやる気を出せたりできれば、頑張れる場合もあります。
進学前にオープンスクールにもほとんど顔を出さず、学校の内容を把握しないまま入学するのは危険です。
「合わない」なら「合わない」ことを中学生の間に把握し、「あの高校にはいきたくないから頑張る」でもかまわないので進路変更しておいた方がいいと思います。

農業系の高校を考えるなら、オープンスクールへの参加は必須です!のび太は6回のうち確か5回ほど参加しました。

お子さんがBタイプだなと思われたら、オープンスクールでの感触(在校生の雰囲気、見学に来ている他の生徒の様子、先生方の様子)資料や高校の内容(カリキュラムや研究、課外活動、進学・就職先など)から、本当にこの高校で頑張れるか、ご本人に確認してみてくださいね。

先日、母の初盆で姪に会いました。やはり学校は楽しいようです。

外での作業のために真っ黒に焼けていました。

先生の指示を聞き違えたり取り違って、違う教室で待っていたりするのも、クラスの3分の1ほどいたとのこと。

ADDっ子にはありがちですよね。

でもこれがクラスの3分の1もいたというのに笑ってしまいました。

先生も慣れたもので、そんなにひどく叱られることはなかったそうです。

これが自分だけだったりしたら、落ち込みますよね。

社会に出るまでには解決しなければならないことですが、彼らには時間が必要です。

「ああ、しまった」とは本人たちもわかっています。

そして、数回の失敗ではなかなか直せません。

でも、そこに悪気はないのです。とにかく時間と回数がかかります。

その間にひどく叱られたり、馬鹿にされたりすると、それが二次障害になってしまいます。

のび太はかなりの問題点を高校時代に解決できました。

今ももちろんまだ問題は抱えていますが、高校時代のあったおかげで、自己肯定感は保たれています。

これも根気よく見守って下さった高校時代のおかげだと感謝しています。

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posted by みずき at 11:07| Comment(2) | 支援方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月10日

あるADDっ子の高校生活 良かったこと@

あるADDっ子の高校選び の続きです。

中学校では不登校傾向の強かった姪っ子ですが、高校生活に関しては、ほとんど皆勤で通えています。

本人はのび太タイプでおっとりしていますが、活発な中学校時代からの同級生がいろいろ誘ってくれ、3つの文科系クラブをかけもちして、放課後も楽しく過ごしています。

あくまでも私の姪の例に過ぎませんが、本人の話も含め、うまくいっている理由として考えられることを挙げてみます。

@ 自己肯定感がうまれる環境

 まず、学習面に関しては、皆が初めて取り組む栽培や実験などが多いため、他の子と比較して「出遅れているという劣等感」を感じる必要がありません。もしも以前からこういう栽培や植物に予備知識が少しでもあるようなら、それが自信につながります。

 一般の学習で要求されるようなスピードや要領ではなく、ADDの子たちの美徳である「誠実さ」「過集中」(水やりや雑草取り、観察記録等)が評価される部分が大きい。

 のび太は絵が大の苦手(保育所時代からほとんど描いたことがなかった)でしたが、姪の場合得意なイラストがレポート等で生かせたことも大きかったようです。のび太のような子でも、このレポートのおかげで必要に迫られ、絵や図を描くようになりました。それが今の大学生活に生かされています。

 その他の学習面においても、基礎の基礎に戻って丁寧にやって下さったようで、これはのび太の高校もそうでしたが、「ここまで戻らなくても」と思うくらいのレベルからだったようです。

 できる生徒さんには物足りなかったそうで、保護者から苦情もあったようですが、これは本当に助かりました。

 できれば学校で習ったことを聞き出して「へえ〜すごいね。そんなこともやるのね」とか持って帰ってきた野菜などを「美味しいね。やっぱり違うね」などと思いっきり評価してあげることもやる気と自己肯定感につながっているようです。

苦手なことに取り組むには大量の「ドーパミン」が必要ですが、ADDっ子はそこが困難です。

自分が傷つくと、生きていくための気力すら奪われることを肌で感じています。

定型発達の子や、ADHDのジャイアンタイプには「負けん気」を燃やし、失敗しても「なにくそ!」という気合いでやれるところがあります。こういう子は、一般的に自分の能力よりも少し高めの環境にいるほうが伸びると思われます。

しかし、ADDっ子はまずそれを嫌がり、どちらかというと「楽に生活できそうな」少し自分の能力よりも低めの場に行こうとするでしょう。

それを「怠ける気だ」とか「根性がない」とは言わないでください。

どちらかというと、その集団で余裕をもってやれるあたりに身を置くほうがいいと思います。

ADDの子たちが落ち込んだり自信を無くしたりする場面は、定型発達の人の何倍も、場合によると何十倍ものダメージにつながります。

小さいころからの経験でそれを知っているからこそ、そのような場面を避ける傾向にあります。

かといって、それを一生続けるわけには当然いかないのはわかっています。

ただ、自分の「これならできる」というものを見つけるまでは、自己肯定感を失わせるような場面は避けた方がいいと思います。

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