2012年05月05日

『発達障害の子とハッピーに暮らすヒント―4人のわが子が教えてくれたこと』

発達障害の子とハッピーに暮らすヒント―4人のわが子が教えてくれたこと [単行本] / 堀内 祐子, 柴田 美恵子 (著); ぶどう社 (刊)

ぐいぐい惹きこまれ、あっという間に読み終えました。
最後は涙。でも明るくさわやかな涙です。
堀内さんの4人のお子さんは、全員にアトピーとぜんそくがあり、合計で交通事故は7回、救急車に乗った回数は10回を超えているとか。

そしてご長男の小学校入学以降は、パニック、こだわり、不登校とお子さんの問題が次々と起きてこられたようです。

長男・長女・次男の3人がアスペルガー(ご長男はADHDもかぶっている)で、きっかけはちがっても3人とも不登校を経験されています。三男だけがADHDということですが、不登校の子どもが1人いるだけでも親としてはかなり精神的に辛いのに、どんな思いでおられたのだろうと心配になりますが、堀内さんは悩みつつも根気強く子どもさんの言葉を引き出し、そこから彼らの辛さ、苦しみ、悩みを理解されます。

「こだわり」「パニック」以外にも「コミュニケーションの問題」「ストレス」「不注意・衝動性」「眠れない」「疲れやすい」「不安感、恐怖心が強い」「フラッシュバック」「いつも体調が悪い」「感覚が過敏、あるいは鈍感」など、発達障害の子どもをお持ちのお母さん方が必ず直面する問題について、体験をもとにしながらの対処法が書かれています。

いわゆる「答え」とか「マニュアル」というものではありませんが、具体的な状況や子どもさんの言葉などがあり、日々孤独に悩んでいるお母さんにはとても心強いものではないかと思います。

そして、何より肝が据わる、というか、普段からこうしたほうがいいと思っていることに自信が持てます。

「苦手なことを頑張らせるより、得意を伸ばす」などもそうです。

定型発達のお母さんや、発達障害の傾向があっても、努力で乗り越えてきたお母さんには、どうしても「苦手なことは努力して乗り越えていくべきだ」「苦手から逃げてはいけない」という思いから逃れることができません。

でも、堀内さんの本を読んでいると、「苦手から逃げる」というマイナスの視点ではなく、素敵な長所を伸ばす、というプラスの視点を持てるのです。

お子さんお一人おひとりが、なんと魅力的なこと。
もちろん、書かれていないお辛かった経験も数限りなくあったことでしょう。

それでも、成長されたお子さんたちが、いかにお母さんに感謝しておられるか、お母さんがどんなにお子さんたちを誇りに思い、愛していらっしゃるかが伝わってくるのです。

また、本の中で紹介されているのですが、堀内さんが1992年から書き続けていらっしゃる「家庭の夕べ新聞」(素晴らしい育児記録でもあります)を読ませていただくと、いろいろな事件が起こる中でも、ユーモアを忘れず、温かいまなざしでそれぞれのお子さんの良いところを見ていらっしゃることがよくわかります。

「ようこそ家庭の夕べ新聞」

これから私はきっと何度もこの本を開くのだろうな。
そして、この本から元気をいただき、また子どもと向き合えるのだと思う。
心のお守りになってくれそうな本に出会えました。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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posted by みずき at 18:59| Comment(7) | ADDに関するおすすめ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月25日

『長男が危ない!』

長男が危ない! 熱心な母親ほど要注意|杉山由美子|草思社|送料無料

のび太の子育てがどうしてこうもうまくいかないのかと悩んでいた頃、その答えを探そうと思ったのか、何かに取りつかれたように本を読みました。


その中の一冊。


まだ当時は小学生で、学校生活も「ちょっと不思議君」程度で周囲にも受け入れられ、それで済んでいた頃。


この中に書かれた項目や具体例に、当てはまるものが多くて驚きつつも、自分の息子が「発達障害」とは思ってもいなかったのです。


今読み返してみて、なぜこの本を読んだときに、もっと真剣にとらえなかったのか、と悔やまれます。


中学生になってとたんに周囲からのシビアな評価が下り(主に成績面)小学生のころは「真面目でおっとりした理科好きな子ども」として、それなりに先生方にも友だちにもいい形で受け入れられていたのび太が、「関心・意欲・態度」で「C」を大量にとってくるようになり、とてつもないショックを受けたのでした。


私が教師だった頃、その欄に「C」を付けるような生徒はほとんどいませんでしたから。


そこでやっと深刻なのび太の問題に気付いたのでした。


それでも、まだそれをのび太の生まれつきもった障がいとは思っていませんでした。


この本に書かれている「叱りすぎる母親」がまさに私だったと思います。


おまけに叱っても叱っても、その目からは叱られている中身が理解できた、という気持ちはどこにも感じられず、ただただ怯えていたり、その場だけを何とか通り過ぎようとする表情だったり、無表情だったり・・・といったものしか感じられませんでした。


叱っている中身が理解できた子の一瞬の目の輝きは、教師の仕事をしているときにはよく見られました。


そして、その後、その子たちは見違えるように変わっていったのです。


時には涙を流し、時には強い意志の宿った瞳に変わり、時には涙交じりの笑顔になって、「先生、私、これから頑張る!」と3時間ほどの面談の後、話してくれた生徒も多かったのです。


ですから、こののび太の表情を見ると、「この子は何も分かっていない」「これからも絶対変われない」ということが分かっていました。


それだけに、どうしたら理解できるのか、どうすればこの子が変わるのか、そればかりを考えて叱り続けてきました。


今から思えば、とんでもないことです。


一番やってはいけないことをしてしまっていました。


時には胸ぐらをつかんで、椅子から引きずり落としたことさえあります。


のび太はただただ混乱していたのでしょう。


「お説教」は時に1時間以上にもなりましたから。


一度にいろいろなことを言い過ぎる・・・これもやってはいけないことでした。


あの頃の前に戻ってやり直したい気持ちでいっぱいです。


著者の杉山由美子さんも、ご自身がこの取材を通して「軽度発達障害の概念はびっくりするほどわたしにあてはま」っていることに気づかれ、自分の生い立ちや娘さんたちの子育てでうまくいかなかったことの理由が見えてこられたとあります。


この本は、最近お子さんの「発達障害」に気づかれた方や、気付いたけれど、ただただショックだったりして茫然とされている方が読むのに適していると思います。


前半は、初めての子育てに戸惑う中で、女の子よりさまざまな点で手がかかる「長男」の子育てに関して書かれていますが、後半になってこの「育てにくい子」の中に「軽度発達障害」の子が多く含まれているのではという切り口になり、その方面での取材が行われています。


全編を通じて感じられるのは、著者杉山さんの「悩める母親たちへの温かいまなざし」です。


そして、これらの障がいをもった子供と「定型発達」の子どもたちの間には連続性があるということも、自分が日ごろから感じていることです。


取材により、色々なタイプの母子を通じて学べることも大きいですし、多くの専門家の先生の話も非常に参考になります。

読み終わった後、何か少し心の支えをもらったような気持ちになれる本です。


最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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posted by みずき at 11:42| Comment(4) | ADDに関するおすすめ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月26日

エイメン博士に親近感

昨夜はのび太と一緒に「わかっているのにできない」脳1を読んでみました。

著者のダニエル・エイメン博士はADDのお子さんを育てていらっしゃることから、彼の「ADD児の親」としての気持ちがよく分かっておられます。
(記述内容からは離婚された元奥さんが発達障がいを持っていらっしゃる感じが伝わってきます。

中でも、うちののび太と全く同じだと笑ってしまったのが次の記述。

「20分で済むはずの宿題をやらせるのに4時間かけて見張っていなくてはならない」


「作文の宿題で、書きたい内容がせっかく頭の中にありながら、表現のすべがわからず、じっと原稿用紙を見つめて何時間も座っている我が子の姿を目の当たりにしなくてはならない」


「個人面談に行くたびに担任の先生から『お子さんは頭は良いのにぼんやりしてばかりで実力を出せていません』と言われる」


「朝、子どもを起こすのに、同じセリフを32回くり返さなくてはならない」


「夜の11時になって明日レポートの締め切りだから手伝ってと頼まれる。(しかもその宿題は1か月前に出されたという)」


「子どもが学校に毎日必ず10分ずつ遅刻するので、腹を立てない朝は休みの日だけという日々が何年も続く」
・・・あまりにものび太そのものなので、思わず噴き出してしまいましたわーい(嬉しい顔)

のび太もちょっと苦笑い。

「ボクはここまでじゃないよ。」とは言っていましたが・・・


奇しくも昨夜「そういえば」と出してきた家庭科のレポート赤ちゃんの頃の自分のことをまとめるレポートを出してきたのが10時頃。

写真も貼らなきゃいけないし、母子手帳を探して、いろいろ調べなきゃいけない。

もお〜なんでこの時間まであせあせ(飛び散る汗)

でも・・・これがのび太なんですよね。

まだ夜の間に思い出しただけ、彼にとっては進歩なんです。

昨夜から高タンパク低炭水化物食を特に意識して始めました。
オメガ3含有のオイルもたっぷり使って。

心なしか・・・今日はすんなり起きて、一言も声をかけることもなく、間に合う時間に出て行きましたぴかぴか(新しい)



posted by みずき at 09:11| Comment(0) | ADDに関するおすすめ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする