2016年08月10日

あるADDっ子の高校生活 良かったこと@

あるADDっ子の高校選び の続きです。

中学校では不登校傾向の強かった姪っ子ですが、高校生活に関しては、ほとんど皆勤で通えています。

本人はのび太タイプでおっとりしていますが、活発な中学校時代からの同級生がいろいろ誘ってくれ、3つの文科系クラブをかけもちして、放課後も楽しく過ごしています。

あくまでも私の姪の例に過ぎませんが、本人の話も含め、うまくいっている理由として考えられることを挙げてみます。

@ 自己肯定感がうまれる環境

 まず、学習面に関しては、皆が初めて取り組む栽培や実験などが多いため、他の子と比較して「出遅れているという劣等感」を感じる必要がありません。もしも以前からこういう栽培や植物に予備知識が少しでもあるようなら、それが自信につながります。

 一般の学習で要求されるようなスピードや要領ではなく、ADDの子たちの美徳である「誠実さ」「過集中」(水やりや雑草取り、観察記録等)が評価される部分が大きい。

 のび太は絵が大の苦手(保育所時代からほとんど描いたことがなかった)でしたが、姪の場合得意なイラストがレポート等で生かせたことも大きかったようです。のび太のような子でも、このレポートのおかげで必要に迫られ、絵や図を描くようになりました。それが今の大学生活に生かされています。

 その他の学習面においても、基礎の基礎に戻って丁寧にやって下さったようで、これはのび太の高校もそうでしたが、「ここまで戻らなくても」と思うくらいのレベルからだったようです。

 できる生徒さんには物足りなかったそうで、保護者から苦情もあったようですが、これは本当に助かりました。

 できれば学校で習ったことを聞き出して「へえ〜すごいね。そんなこともやるのね」とか持って帰ってきた野菜などを「美味しいね。やっぱり違うね」などと思いっきり評価してあげることもやる気と自己肯定感につながっているようです。

苦手なことに取り組むには大量の「ドーパミン」が必要ですが、ADDっ子はそこが困難です。

自分が傷つくと、生きていくための気力すら奪われることを肌で感じています。

定型発達の子や、ADHDのジャイアンタイプには「負けん気」を燃やし、失敗しても「なにくそ!」という気合いでやれるところがあります。こういう子は、一般的に自分の能力よりも少し高めの環境にいるほうが伸びると思われます。

しかし、ADDっ子はまずそれを嫌がり、どちらかというと「楽に生活できそうな」少し自分の能力よりも低めの場に行こうとするでしょう。

それを「怠ける気だ」とか「根性がない」とは言わないでください。

どちらかというと、その集団で余裕をもってやれるあたりに身を置くほうがいいと思います。

ADDの子たちが落ち込んだり自信を無くしたりする場面は、定型発達の人の何倍も、場合によると何十倍ものダメージにつながります。

小さいころからの経験でそれを知っているからこそ、そのような場面を避ける傾向にあります。

かといって、それを一生続けるわけには当然いかないのはわかっています。

ただ、自分の「これならできる」というものを見つけるまでは、自己肯定感を失わせるような場面は避けた方がいいと思います。

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posted by みずき at 10:55| Comment(0) | 支援方法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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